今週号のアエラの巻頭特集は「昭和妻は3度破綻する」という記事。私も消費によって家計のバランスを崩してしまう家計についてコメントしているのでぜひ読んでみて下さい。
記事を読むとかなり痛い思いをする人は多いはず。かなり極端な事例も出ているが、程度の差はあれ今の40代・50代の多くは同じような悩みを抱えているように思う。
右肩上がりの経済のみの中で生活することで、消費することが幸せという価値観があるように感じることが多い。「よりよいもの」「もっと多く」という欲を満たすことで幸せを感じてきたのではないだろうか。
給料が上昇していた頃はそれでも家計は十分回っていたが、収入減少時代に突入し、その欲実現サイクルに変調をきたしてしまった。手に入れる時代から手放す時代へと変わってしまったのだ。
こうした家計を支える昭和ババの存在、昭和妻の夫の「割り喰った感」にまで指摘していて、とても興味深い内容になっている。
この記事を書いた山下努さんは『
孫は祖父より1億円損をする』(朝日新書)の共著者。世代間の不均衡の問題を取り扱う「世代会計」についての入門書だ。
非正規雇用など所得格差が問題となっているが、これは世代内格差。それだけではなく、親と子、孫の間の世代間格差はもっと深刻であることが分かる。想像以上の状態に愕然とした。
閉塞感がどんどん強まっているが、そんな厳しい中でも、自分の子どもたちに明るい社会を残してあげられるよう私たちは考えて行動しなくてはならないことを痛感する。とてもいい気づきを与えてくれた。ぜひ多くの人に読んでもらいたい本だ。
月曜日からスタートした「働く人のための円卓会議」。おかげさまで、2日目も1位のまま終了しそうです。皆さん、たくさんのご意見をいただきありがとうございます!
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家計の見直し相談センター