藤川太の「しあわせ家計」を作ろう(家計の見直し相談センター)

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天才!


前回の投稿でご紹介したマルコム・グラッドウェルさんの「天才!」。非常に味わい深い本でおすすめです。

天才が生まれたのは才能だけじゃない。幸運と努力が重なってはじめて天才になったんだ。という本。

幸運についてはいろいろとあげられています。一つは生まれたタイミング。

例えば、日本でもよくあることですが、同じ学年でも早生まれの子は体格、成長の度合いで遅れを取ってしまうということ。スポーツのエリート選抜ではもっと顕著に差がでるそうです。そうなると、たまたまいい月に生まれた子は、ちょっと成長が早かったことだけで、質が高い訓練をタップリと受けることができます。ちょっとした差が、どんどん拡大されていく、ということです。

また、生まれた年によっても、差が出ます。私はバブル期組だったので就職には苦労しませんでした。ところが、その後の世代は就職氷河期。同じ大学を卒業しても、その後の人生に大きな差がついてしまいます。もっと大きな話になるとビルゲイツさんが生まれた年は丁度IT起業家にとっていい時期だったそうです。他の有名なIT起業家も多くが同じ時期に生まれているとか。また、生まれた国、地域、いろいろと運が必要のようです。

努力に関しては「1万時間」という具体的な数字をあげて論じています。どんな天才も1万時間を超える修練がないと花開かないとか。モーツアルトしかりビートルズしかり。

うちの子たちもピアノを毎日のように練習していますが、1日2時間平均での練習だと1万時間に到達するには14年弱かかります。3歳から始めてやっと高校の時です。気が遠くなる話です。でも、こうした訓練を受けてはじめて天才は生まれるのだそうです。

親が無理やり教えることに否定的な人は多いですが、子どもが自分でこれだけの時間の練習するのは難しいでしょう。結果的に親に厳しく教えてもらった経験は財産になることが多いような気がします。その代わり、1万時間という時間を考えると、やるなら徹底的にやらないとならないことになりますので、親は体力的にも財力的にも大変です。

もちろん運と努力があれば天才になれるわけではありません。それには才能が必要です。ただ、才能は高ければ高いほどいい、というわけではないようです。「十分高ければいい」ということです。たとえばIQがありますがIQが190の人と120の人では成功する確率はそれほど変わらないそうです。

こうしたことがすべて重なって「天才」は生まれるそうです。

飽きっぽい私としては、この1万時間という数字を見て途方に暮れましたが、仕事に関してはあっという間に1万時間に到達していたことに気がつきました。創業期は休みもほとんど取らずがむしゃらに働きましたので年間の労働時間は5000時間に迫っていたはずです。すべて新しいFPサービスの開発やその実施にかけていましたので2~3年で1万時間は到達していたでしょう。そこに家計見直しブームがやってきたわけですから、運もあったのでしょう。

まあ、私は成功したわけではないですが、自身の経験と合わせてみてもストンと理解できる内容でした。効率的に楽して成功するという本が多いなか、そりゃそうだよなと思える面白い本なのでぜひ読んでみてください。

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家計の見直し相談センター
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by seikatsu1 | 2010-04-14 08:55 | 雑感